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baobab+haruka nakamura「カナタの旅」Re;li 10周年記念公演 at 早川倉庫を終えて photo by haruki anami

 

baobab+haruka nakamura 「カナタの旅」
Re;li 10周年記念公演 at 早川倉庫

 

10/28,29 この二日間のこと、まだ私は心がそこにあって、

ふわふわとしていて、あとからあとから言葉も想いも

溢れてくるのだけれど、

ずっと音が頭の中で鳴り響いていて、

まだその時間に浸っていたいようなそんな気持ちでいます。

 

 

大分を皮切りに再開したカナタの旅の道程に

Re;liがそのひとときでも携われたこと、

そういう機会に巡り会えたことを、

心より幸せに思うと共に感謝の気持ちが絶えません。

 

 

Re;liがお店を日々営む中で、カナタ旅楽団の

みなさまの音楽は、私たちの心や記憶に

深く優しさと救いを与えてくれています。

Re;liの空気と共にそこにあり、

生きていく道なかで、いつも傍に存在しています。

 

 

そんなみなさんの音楽をこういう形で

自分たちが目の当たりに聴くことが叶うこと、

こんな幸せな出来事がRe;liを営む過程で訪れるなど、

信じがたい、想像だにしていないことでした。

だからこそ、まだまだこのことを私は考えていたいし、

この記憶の波に漂っていたい。

 

 

今回ご予定が合わずお越しいただけないという

お客様のお声も多数いただきました。

そういう方々にも、この二日間の時間、音、気配、

匂い、そういう様々な細かな事象、

それらに含まれる気持ち、想い、

なるべく多く届きますよう、

ご紹介させていただけたらと思います。

 

 

熊本公演には、お二人のカメラマンが眼差しを

注いでくださいました。

Re;liを見つめ続けてくれている春樹さん、

そして、カナタ旅楽団の旅を共にし、長きに渡り

みなさまの音楽の風景をおさめ続けられているTKCさん。

それぞれの素晴らしいお写真をご紹介させて頂きたく、

ブログをいくつかに分けて、更新いたします。

本日は春樹さんのお写真と共に、

この二日間のことを綴らせていただけたらと思います。

 

 

10/28 公演日前日より会場入りし、設営が始まりました。

私たちが長らくご縁を紡ぎ、熊本で一番思い入れ深い会場、

早川倉庫にて。

この日は設営と衣装合わせが行われ、

演奏者のみなさまがsuzuki takayukiさんの衣服で

身を包まれていく姿を眺める時間は至福の時。

思わず感嘆の声を漏らす我々。

 

 

朝方まで設営をされていた、suzuki takayukiさん、

スタッフの泉山さん、そして出店者の紙片さん。

我々が当日会場を訪れた先に見えた光景は、

まるで繭の中、白い布に覆われ守られた楽器たち。

それは波間に掲げられた船の帆のようでもあり、

アルバムカナタの中に流れる

[永遠と一日]を思わせました。

 

 

suzuki takayukiさんの持つ包むこむようなあたたかさ、

大きさ、繊細さ、そして荒々しさもこの空間からは

読み取れて、これから始まる音楽の時間、

そして演奏者のみなさまがこの広大な布の中に

含まれる光景を待ち遠しく感じました。

 

 

ぼわりと幻想的な灯りが点在する舞台空間、

こちらの照明は大分のWARAUHANAさん。

ひとつひとつ手作業で制作された灯りの数々。

木材がいつしか時を経て深みを色に持ち、

質感も変化していくその経年を、

共に生きることができるような作品の様々でした。

 

 

suzuki takayukiさんの衣装に包まれ、

開場時間まで音合わせをされているカナタ旅楽団。

 

 

お店の催しをいつも撮影してくださる春樹さん。

Re;li店内での催しを映し出してくださるお写真とは

また違った趣とひたむきさを感じられて、

その眼差しの深さと強さに

写真を見る我々もその春樹さんの感情に同調してしまう。

 

 

昼公演の始まり前、光が隙間を縫うのを防ぐため、

布をかけてくださっているsuzuki takayuki さん、

そしてスタッフの泉山さん。

以前Re;liにてsuzuki takayuki weddingの催しを

行った際、一緒に店頭に立ってくださいました。

泉山さんの控えめな美しさ、透明感に

吸い寄せられるようです。

 

 

昼公演の開場時間となり続々とたくさんのかたに

お越し頂きます。

今回ご出店いただいた4店舗。

門司よりmunaさん、

宮崎よりarchiさん、

同じく宮崎よりponchiceさん、

尾道より紙片さん。

みなさまカナタ旅楽団のみなさまの音楽が生活に

根付かれていて、愛していらっしゃるかたがたです。

そして、私が愛して尊敬してやまない方々でもあります。

二回目のブログにて一店舗ずつまた改めて

ご紹介させてください。

 

 

昼公演、ありがたいことにチケットも完売いたしまして、

たくさんのかたとこの時間を共にすることができました。

和やかに笑い合う場面もあり、優雅で心地良く、

輝きに満ちた時間。

 

 

baobab maikaさん。

空間に溶け込むような淡く柔和な歌声。

心の隙間にもすっと優しく入り込み、

頬を寄せて下さっているように思える。

お名前が語られているようにfiddleを舞いながら

奏でられる姿は、大変可憐で香り高く美しいです。

 

 

 

 

baobab 松本未來さん。

古楽器という存在を知る手立てとなったbaobabの音楽。

その装飾の豊かさ、美しさ、

奏でられた音がどこか懐かしさを想起させる。

私はその失われたはずの楽器を蘇らせ、命を与えることに

日々を注がれていることに深く胸を打たれます。

 

 

 

haruka nakamura さん。

およそ10年ほど前にharukaさんの音楽と出会い、

それからこれまで、Re;liにて絶えず流れています。

生きていく中で出会う様々な出来事、

それは楽しさだけではなく辛さを伴うこともあります。

そのどんな瞬間にも姿形を変えて、

時に優しく、時に元気づけ、時に寄り添い、

その時それぞれの表情と景色で

harukaさんの音楽がいつもあるように思っています。

 

 

 

田辺玄さん。

初めてお会いしたのはRe;liにて音を奏でてくださった

およそ3年ほど前。

そよぐ風をどこか思わせるギター、

そしてその音の波に心地良く身を寄せられているように

感じられて、玄さんの佇みに音楽を感じます。

 

 

 

カナミネケイタロウさん。

はじめてお会いしたその時から、あたたかく迎え入れて

くださいました。

「息をひそめて」「ひきこもり先生」の音楽を

傾聴している時がこのところは長く、

その音に実際に触れる機会がこうして訪れたことの

嬉しさを噛みしめています。

 

 

 

田中良太さん。

良太さんのパフォーマンスを聴くことが叶ったのは

2年前の12月のカーテンコール大阪公演以来でした。

あの公演は私にとって、とても思い出深く、

何故ならその時私は、届けたい祈りを強く持っていて、

それをその公演の音色が天高く昇華してくれたように

感じていました。

今回の公演の中で、良太さんの音を聴きながら

そのことを思いだすことが出来ました。

 

 

 

昼公演終了後も、各お店様は賑わい、

夜公演開場時間もそのお客様の波は途絶えることなく、

みなさまが楽しそうに袋を携えている姿、

こうして簡単に叶えることが出来なくなったお買い物や、

出逢いや再会がこの場で行われていることを

とても嬉しく感じていました。

 

 

munaさんのブース。

スコーンや焼き菓子、雑貨が所狭しと並びます。

終始大賑わいの様子でした。

 

 

植物Lab archiさんのブース。

シュベルティが花火のようにそこかしこに花開き、

会場を華やかに彩っていました。

 

 

ponchiceさんのブース。

大人気のマフィン。

自然の恵みに溢れた美味しいマフィンを

買い込まれているかたを多くお見受けいたしました。

 

 

紙片さんのブース。

音楽の場と本が並ぶことの喜びはひとしおで

普段手に取ることのないような本を

みなさまお買い求めいただけたという

お声を多くいただきました。

 

 

 

Re;liも一緒に出店させていただきました。

店内はsuzuki takayukiの衣服のみ。

別注のお品物も多くの方にお届けできました。

 

そして、夜公演へ。

 

 

二公演無事に終えることが出来、そしてこの二公演共に

カナタ旅楽団の音色に身を任せられたことを

心より嬉しく思い、そしてこの素晴らしい演奏を

会場にいる全てのかた、そこにある全てのものと

共にできたことに心より感謝いたします。

 

 

10年という歳月にこのような贅沢な贈り物が

届けられたことを限りなく幸せに思うと共に、

ただただ深く感謝いたします。

好きで好きで仕方がないかたがたが

一堂に集い、同じ時を過ごせるという奇跡が、

私たちの身に起こるなんて

本当に信じられないような気持ちです。

 

 

写真チェックが細かい我々に長い時間

付き添ってくださるTKCさん。

 

 

suzuki takayuki × Re;li 別注の品物で揃えた我々。

suzukiさんのお姿を一目見たいとお越しいただくかたが

多くいらっしゃいました。

suzukiさんの衣服が多くの方の気持ちまで包み、

幸せにしていることをまた改めて実感する日でもありました。

 

 

まだずっと浸りきっていて、夢心地でいます。

数え切れぬほどの幸せの粒を届けて下さって

ありがとうございます。

お写真に写るみなさまをご紹介させてください。

 

左下から4piece Design 代表 藤川啓、suzuki takayukiさん、

田辺玄さん、カナミネケイタロウさん、haruka nakamuraさん、

maikaさん、Re;li 石原、松本未來さん、照明 WARAUHANAさん、

田中良太さん、音響 江島さん、suzuki takayuki 泉山さん、

one cushion 山口響子さん、音響 福岡さん、

カメラマン TKCさん。

 

また、最後にこのことをお伝えさせて下さい、

この熊本公演は、制作の山口さんの深く親身な

導きなしには成り立ちませんでした。

細やかなご配慮、サポート、そのお仕事に

深く感動し、尊敬と感謝が絶えません。

この会を支えて下さって、ありがとうございました。

 

まだ夢の続きにいるような感覚を携えていますが、

この上なく幸せであることは確かです。

 

ご来場いただきましたみなさま、

想いを寄せて下さったみなさま、

そして素晴らしい演奏を届けて下さったカナタ旅楽団のみなさま、

suzuki takayuki のおふたり、

照明、音響、制作と音楽を支えられているみなさま、

出店者のみなさま、

カメラマンのお二人、

会場の早川さん、

お弁当のpeg さん、

前日のお食事会のトキワ食堂さん、

baobab+haruka nakamura 「カナタの旅」

Re;li 10周年記念公演を共にしてくださった

全てのかたに感謝いたします。

 

ブログはあと二回書く予定です。

次は、TKCさんのお写真と共にお送りいたします。

どうぞお付き合いくださいますと幸いです。

ishihara_reli

Written by

ishihara_reli

Re;li ディレクター。 演劇と、本と、Re;liを通して出会えた人が、 自分にとっての大切なもの、必要としているものです。